筋肉エトセトラ

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股割りは凄い

股割りというと、すぐに思いつくのは相撲じゃないでしょうか。 力士が四股を踏むときの基本的な動作で、最近では科学的なトレーニングが全盛期となっている中でも、日本の国技でもある相撲では、四股踏み、股割りが基本的な動作としてあり、その応用としてすり足やてっぽうなどの稽古が行われています。

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まぁ、相撲は古い体質だから、トレーニングにおいても遅れているんだろ?なんて思った人は、大きな間違いですよ。 実は、古来から行われてきた股割りには、様々な効果が認められているんです。

そもそも股割りというのは、両足を大きく開き、しっかりと腰を落とすというのが基本動作なのですが、これによって太ももの前面の大腿四頭筋や内転筋などの筋肉が鍛えられますし、股割り自体が、腰や膝に負担のかからない運動なので、筋力のない方や高齢者であっても安全に行うことができるんです。

しかも股割りというと柔軟性をアップさせるためだけのトレーニングだと勘違いされがちなのですが、実は股割りにはスポーツパフォーマンスを向上させるために重要な 腸腰筋(ちょうようきん)という筋肉を効果的に鍛えることができるんですよ。

この腸腰筋には、背骨を中心とした上半身の体幹を安定させ支える役割があって、上半身と下半身を結ぶ重要な筋肉ですし、下腹部のぽっこりお腹・冷え・むくみ・便秘・肩こり・腰痛などに関わるのが腸腰筋だと言われています。

この腸腰筋が衰えてくると、骨盤が後傾し体が支えられなくなり猫背になったり、姿勢が悪くなっていきぽっこりお腹の原因ともなりますし、骨盤が歪むことで神経や血管が圧迫され血流が悪くなり冷え浮腫みに繋がります。

昔ながらの基本動作とはいえ、ここまでずっとやり続けられるということには、しっかりとした考えがあるからなんですよ。