筋肉エトセトラ

筋肉に関することならなんでも

体力の要素

体力というのは、筋力、パワー、スピード、敏捷性、柔軟性、持久力など様々な要素で構成されていて、発育段階に置いては各要素をバランスよく鍛えていくのがよく、成人になっても健康維持という観点から各要素のバランスを見ながら鍛えていくことが理想的です。

しかし、スポーツということを考えるとそれぞれの競技において特性があり、バランスよく鍛えるということが当てはまらない場合があります。

f:id:hmbsoku:20180723143014j:plain 特にわかりやすいのが、短距離走長距離走の選手の筋肉の違いで、短距離走であればパワーが必要となるので、強く速く収縮するけれど疲れやすい白金繊維が優位な身体となっていて、長距離走の場合は、収縮速度は遅いけれど疲れにくい赤筋繊維が優位で細身な身体となっています。

世界陸上などの陸上競技をみていると、顕著に現れていますよね。

100m走で上位を占めるような選手は、大抵大柄であったり筋肉隆々でひょろっとした選手はほぼみかけませんし、マラソンなどの長距離ランナーをみてみても、例外なくほっそりと、もっと言えば、細すぎるくらいの選手ばかりで、筋骨隆々な選手はほぼいません。

いわばこれらはすべてスペシャリストなわけで、「キング・オブ・アスリート」「競技者の中の競技者」と言われる十種競技がいかに凄いスポーツなのかがわかるかと思います。

なんといっても、 100m走、走り幅跳び砲丸投げ走り高跳び、400m走、ハードル走、円盤投げ、棒高跳びやり投げ、1500m走すべてで戦うんですから、その鍛錬たるや想像に絶しますよね。

パワーもスピードも必要になってくるんですから、鍛え方が難しいでしょうし、まさにバランスよく鍛錬しなければなりません。

なので、もっともっと十種競技は、人気・知名度が上がってきてもいいとは思うんですけどね。 ちなみに英語ではデカスロン(decathlon)って言いいます。