筋肉エトセトラ

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筋トレと体温

成長ホルモンは、骨格や筋肉を発達させたり、脂肪を分解したり、体内のナトリウムバランスを維持するなど、わたしたちの体を構成する組織の維持に重要な役割を担っています。

この成長ホルモンは、睡眠中に分泌されていて、睡眠中に1~3時間ごとに分泌されるということから、筋トレは夜、眠る前に行うと効果的だと言われているのですが、実はこれはあながち正解とは言えないのです。

というのも、これは体温との関係があるようで、体温というのは常に一定というわけではなく、普通は1日のうちで早朝が最も低く、しだいに上がっていき、夕方16時くらいが最も高くなります。

なぜに筋トレと体温が関係あるの???なんて思ってしまいますよね。

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実は、筋トレで力を出しやすいのは交感神経がよく働いているときにもっとも効果的で、運動に適していると言われています。

この交感神経なのですが、これ以外に副交感神経というものがあり、この2つを自律神経といいます。 そもそも私達のカラダは自律神経に支配されていて、とても重要なもので、交感神経は興奮時や運動時に働く神経で、安静時や睡眠時には副交感神経が働いています。

この2つはどちらかが働けば、片一方の動きは低下し、上下動のリズムを繰りかえしていて、どちらが活発に動いているのかを知るために、1番わかりやすいのが体温となっています。

つまり体温が高いときには交感神経がよく働いていて、もっとも運動に適していて、心拍数は高く、筋肉の血流量も増えます。

しかし、眠る直前は、体温が下がっており、副交感神経が優位になっています。 そんなときに筋トレなんかをしてしまうと、交感神経が優位になり、かえって寝付きが悪くなったり、成長ホルモンの分泌を妨げてしまうことがあります。

なので理想としては体温の1番高い16時に筋トレを行うのが理想的なのですが、この時間に筋トレできる人って、なかなかいませんよね?

一般的な人であれば、どうしても夕食は18~19時前後となるでしょうし、この場合であれば、食後に少し休みをとって、21時~22時くらいに筋トレを行うのがいいかもしれません。

いずれにせよ、ただ闇雲に筋トレを行うのではなく、効率的に行うためにはどのような時間、どのような1日を過ごせばいいのかを考えて、行うことが大切になります。